インサートボルト：樹脂用締結ボルト

インサートボルトは樹脂用締結ねじです。

樹脂にボルト頭部を埋め込んで（インサート）、樹脂製品でも「ボルト＋ナット」の締結を可能にします。

インサートナットと同様に、樹脂(プラスチック)などの柔らかい素材に埋め込み(インサート)、接合部の締結力を高める「締結部品」です。

インサートボルトの役割とは？

樹脂(プラスチック)は、金属素材と比べて機械的強度が低いため、樹脂をそのまま金属ねじなどで強く締め付けると、樹脂部品が座屈して締結がゆるみ、接合部が外れてしまう可能性があります。
また、樹脂そのものが割れたり、締結される部品が壊れたりすることもあります。

金属製のインサートボルトを圧入して樹脂に挿入することで、ねじ締結が可能になり、接合部の強度を確保できます。
「インサートボルト」は、樹脂を「ボルト＋ナット」で締結できるようにする締結部品です。

インサートボルトとインサートナットの違い

「インサートボルト」も「インサートナット」も、どちらも樹脂に埋め込んで「ボルト+ナット」での締結を可能にします。

・埋め込みボルト：インサートボルト
・埋め込みナット：インサートナット

［インサートボルトを使うメリット］ ボルトの頭部を樹脂に埋め込むと、ボルトの雄ねじ部が樹脂の上に立つので、雄ねじ部分が部品組付け時の位置決めガイドとしても使える
［インサートナットを使うメリット］ 樹脂に埋め込むのはナット部分なので、埋め込みボルトに比べて、組付け部品の交換が容易。 （取り外す際にはボルト交換だけでOK）

弊社は、締結部品の専門集団として、インサートボルト・インサートナットの選択についてのご相談もいただいています。

技術的なご相談も承ります。こちらからご相談ください。

インサートボルトとインサートナットについて聞いてみたい

インサートボルトの使い方

インサートボルトは、樹脂に埋め込んで使用します。

インサートボルトの挿入方法は、大きく２つに分かれます。

• 成型時インサート
  樹脂の成型加工時にインサートボルトをセットして、同時成型する埋め込み方法
• 成形後インサート
  樹脂に下穴を開けておいて、成型後に後埋めする方法
  「アウトサート」とも呼ばれる

第一工業のインサートボルト（高トルク対応埋め込みボルト）

第一工業のオリジナル開発品「SSOOボルト」

同時成型（インサート）でも圧入（アウトサート）でも使える新しい樹脂用埋め込みボルトです。

• 高トルクでの締付けに対応
  頭部の特殊八角形形状とギザギザの溝部が、高い耐トルク性能を確保。
  高いトルクで締め付けても、樹脂の共回りを防いで樹脂部品を壊さない。
• コンパクトな頭部形状
  開発段階から形状変更して、軽量化に成功。
  高い耐トルク性能を維持しつつ、ボルト自体の軽量化に貢献。
• M4～M8までのサイズバリエーション（L寸：応相談）
  用途に応じて、サイズ選択が可能。

軽量化で素材の樹脂化が進むEV関係部品で多くの引合をいただいています。
ジャンクションBOX、バスバー締結部などにも採用実績あり。

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